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怒涛の10日間 -後編 2/2~2/7-

<2月3日 火曜日>
小太郎の症状、変化ナシ。
腰から下は完全に麻痺しているようで、まったく動かない。
抱えて布団の上にぽさっと寝かせてあげると、ずっとその体勢のまま。
30分後にのぞいても、一時間後にのぞいても、わたしが置いた時のままの体勢で横たわってる。
自力排尿もまったく出来ず、2~3時間おきに膀胱を押してオシッコをさせる。
でも、どうしてもはずみで漏れて布団が汚れてしまうので、ベッドを改良。
2つ折した敷布団の上に、子供用のおねしょパッドを乗せ、シーツをかけただけの単純改良。
でもこれなら、お漏らししても布団本体は汚れないし、おねしょパッドとシーツを交換するだけで済むから、かなり楽。

夕方、また病院へ行き、麻痺の状態を調べる。
後ろ肢の運動神経はほとんど反応ナシ。
皮筋反射も、相変わらず。
ただ、前肢の運動神経の麻痺はあまり進行が無いようなので、ちょっとした希望要素。
昨日に続き、分解酵素の皮下注射を受け、ステロイド剤の服用開始。
オシッコは、圧迫刺激でちゃんと排尿できてるので、一安心。
エコーでも膀胱はしぼんでて、この調子でオシッコが出せれば、とりあえず膀胱炎等の危険は回避できるかもしれない。

この頃が、小太郎の症状が一番悪く、ワタシも一番しんどかった時期。
力が入らない小太郎の体は、いつもよりずっと重く感じて(実際には2Kg近く体重が落ちてたんだけど)、小太郎を起こしたり立たせたりするのが重労働ってことよりも。
どこがどう悪いのかわからない、治るかどうかわからない、治らないかもしれない。
麻痺がどんどん進行するかもしれない、手の施しようが無いかもしれない。
それが精神的にすごくしんどくて、ピリピリしてた。
ただできるのは、膀胱を押してオシッコ出させて、汚れたシーツを取り替えて、小太郎の体を拭いて
汚れたシーツやタオル類を洗濯して、排泄物をキレイに掃除して、床やあちこちを消毒して
そのくらい。

幸いにというか、トリマーをしているので、ワンコ用タオルはあふれるほどある。
小太郎用のシーツも、昔の頂き物類が、わんさと納戸に埋蔵されてる。
排泄物で汚れたシーツ類や床の消毒に最適なモノも、十分なほど持ってる(次亜塩素酸ナトリウム=実は、台所用漂白剤だったりする)
そして、ワンコ物専用の洗濯機もある。

朝から洗濯して掃除して、仕事して、洗濯して掃除して…
こんなに真剣に掃除・洗濯したのは、人生で初めてかもしれない。
でもそのくらいしか出来ることは無かったし
全身麻酔が必要な精密検査の前に、小太郎が体調を崩すような事は、絶対避けたかった。
『清潔第一、安静第一』 呪文のように唱えつつ、洗濯と掃除に励みました。
救いは、小太郎の食欲が落ちなかったこと。
寝そべったままだったけど、ガフガフ食べる姿がこれほど嬉しかったのは、初めてかも。


<2月4日 水曜日>
小太郎の症状、変化ナシ。
皮下注射もステロイド剤も、効かないのかな… と落ち込みそうになるものの。
目に見える麻痺の進行や悪化が無いようなのが、せめてもの救い。
仕事が休みなので、こまめにオシッコさせるようにしつつも、やっぱりちょっと漏れたりもしてしまい
洗濯&掃除ルーティン開始。

そんな中、午後になって

オシッコをさせようと、小太郎の体を起こそうとしたところ
何だか、軽いことに気が付いた。
オシッコをさせてる最中も、腕にかかる小太郎の体が、何だか軽い。
ほんの数時間前にオシッコさせた時は、腕にずっしりと小太郎の体重がかかっていたんだけど…
試しに、立たせた状態でほんの少し、支える手をゆるめてみた。

立ててる!

ちゃんと踏ん張りきれてはいないし、かなり腰も落ち気味だけど
それでも、自分で立ってる。

光明が見えた瞬間でした。

その後の回復はめざましく、夕方には数歩だけど歩くことができるようになり
夜には、おぼつかないながらも、支えなしで、自力で立ち上がることができました。
一時的なものじゃ、ありませんように。
このまま立てるようになりますように。
昨日までは、痛みだけでも取れて欲しい… と願っていたのにね。
希望が出てくると、人間、欲も出てくる。


<2月5日 木曜日>
前日、立って数歩ながら歩くことができたのは一時的なものではなく。
「どっこいしょ」 的ではあっても、小太郎は自力で立ち上がり
ふらつきながらも、よちよち歩き
じょぼじょぼと、オシッコをする。
その姿に、思わず感動。
オシッコする姿に感動する日が来るなんて、考えたことも無かった。

当の小太郎はというと
以前は室内トイレなんて見向きもせず、頑として室内排泄を拒否していたのですが。
この数日で、あっという間に、トイレシートでのオシッコに慣れました。
思わず 「なんておりこうなのっ」 と褒めちぎり、久々に親バカ魂・炸裂。

ただ、量が多いから、シートがべしょべしょになっちゃうのよね。
吸い取りきれなくて、流れ出したオシッコは、床に川状態。
ワイドサイズのトイレシーツなんだけど…
あなどりがたし、大型犬のオシッコ量。
ステロイド剤を飲んでる影響で、水を飲む量が増えてるせいもあるけど。
一回のオシッコで、使用するトイレシートは2枚。
それでも吸い取りきれずに、シートはしゃばしゃば状態。
ゴミ捨ての日、たっぷり水分を吸ったシート満載のゴミ袋のあまりの重さに、腕が抜けるかと思いました。
大型犬の介護って、いろんな意味で大変。

翌日の精密検査を控え、この日も仕事を終えた後、病院へ。
小太郎の回復ぶりに、先生も看護士さん達も、とても喜んでくれました。
オシッコも自力でできるようになっているので、一安心。
皮下注射を受け、高度医療センターに持参するレントゲン画像と紹介状をいただき、翌日に備えました。


<2月6日 金曜日>
運命の金曜日。
朝5時に起きて、小太郎にオシッコさせて、6時過ぎには自宅を出発。
予約時間は10時だったけど、渋滞に巻き込まれることを予想して、早めの出発にしました。
実際は、緊張であまり眠れなかったのと、家でじりじり時間を過ごすより、さっさと現地に行っちゃいたいというのが本音。
早朝の高速は、ガラガラ状態で、予定よりかなり早く高速終点に着いたのですが…
そこからいきなりの大渋滞。
結局、現地に到着したのは、予約時間の30分前。
早めに家を出ておいて、良かったわ。

そして診察開始。
問診、触診、神経学検査(反射テスト類)、血液検査、レントゲン検査(高画質)などなど。
MRI や CT 検査をする前の予備検査といったところ。
その間、ワタシは待合室でじりじりと待ち続けました。
そして予備検査の結果が出たのが、お昼過ぎ。
その結果、頚椎から仙椎にかけての椎間板変性、それと椎間板ヘルニアだろうということで
MRI 検査に進むことになりました。
そこで、大型犬ならではの壁が…
動物用のMRI の機械は、大型犬の場合、一度に全身を撮影できないらしい(全身が入りきらないんですって)。
小太郎は、レントゲンで首から尻尾の付け根まで、全ての脊椎付近に変性が見られたんだけど…
その全てを MRI で確認しようとするなら、首から胸にかけて一回、向きを変えて腰から尻尾の付け根にかけてもう一回。
計2回、撮影することになる。
一度の撮影にかかる時間が一時間半、二度の撮影となると3時間、全身麻酔が必要になる。
長時間の麻酔ほど、麻酔リスクは高くなる。
神経学的検査の結果、現在一番問題の箇所はおそらく、腰椎とのこと。

実はこの日の小太郎は、前日よりもさらに回復してまして…
後ろ肢はちゃんと踏ん張れるどころか、歩く足取りもかなりしっかりしていて。
前肢に関しては、反射に何の問題も見られなかった。

で、薬で抑えてるとはいえ、前肢に運動麻痺も痛覚麻痺も見られない以上、腰に的を絞ってもいいんじゃないか。
MRI 撮影の結果、万が一腰に問題が無ければ他の場所を改めて検査することもできる。
その方が、長時間の麻酔をかけて何箇所も検査するより、体への負担が少ない。
そんなもろもろを踏まえ、一番怪しまれる腰部分(胸椎から仙椎にかけて)の、MRI 撮影に臨む。

全身麻酔していることもあって、予備検査の時より、さらにじりじり待つこと、およそ2時間。
遅々として進まない、時計の針。
雑誌を見てても、何も頭に入ってこない。
口からは、ため息ばかり。
治療できる病気であって欲しい。
麻酔から、無事にさめて欲しい。
胃がキリキリするほどの2時間でした。

そして検査が終了し、呼び出しアナウンスを受けて、診察室へ。
その結果は 『変性性椎間板疾患 及び 多発性椎間板ヘルニア』
それより、「脊髄軟化症や浮腫が疑われる病変は見つかりませんでした」 という先生の言葉に、全身の力が抜けるくらい安堵しました。
一ヶ所、モロに髄核が圧迫されたヘルニア部分の MRI 画像は、決して安心できるものでは無かったけれど。
その場所が、第3~第4腰椎で、後ろ肢に麻痺が出たことを考えると、そこが今回の一番の原因だろうとのこと。
椎間板ヘルニアのグレードとしては、重度を示す 『グレード3』
内科療法で落ち着いているけれど、決して安心はできない。
できれば手術をした方がいい、というところ。
さらに悪化すると、完全な下半身麻痺と排尿・排便障害が出てくる。
そうなってからでは、手術しても、下半身麻痺と排泄の障害は残ることになる。

ただ、やっぱり年齢を考えると…
そこでスパッと 「手術して下さい」 とは言えず…
小太郎がもう少し若ければ、先生からも、もっと強く手術を勧められたと思う。

内科治療への反応が良いので、しばらく内科治療を続けながら、手術を検討する。
と、いうことになりました。
そしてなるべく安静にして、でも筋力が落ちないように少しは動いて、でも絶対に走ったり段差を超えたり、ジャンプさせたりしない、との注意事項(なかなか難しいな…)。
とりあえず、治療が可能、というだけでも、ホッとしたワタシ。

が、この後の先生の一言に、ギョッとした。

「できたら、あと4~5Kgくらい、落とせるといいんですけどね」

って…
なんてことを、さらっとおっしゃるんですかっ、先生っ!
この時点での小太郎の体重は、ベストより2Kg以上落ちてて、28.5Kg。
見た目、かなりガリガリって感じになってたんですけど。
ここから、さらに4~5Kg 落とすとなると、24Kg くらいってこと?
骨と皮だけになっちゃう…

でも、見た目は痛々しくなっちゃうけど、腰のためにはその方が負担が少ないとのことで。
とにかく、腰に負担をかけるのが、一番の問題だから。
もうちょっとだけでも、落とせるなら落とした方がいいと言われまして…
「努力はしてみます」 と答えたけど。
24Kg なんて、絶対、無理。

そして、無事検査も終え、小太郎の状態がはっきりわかったことで、気分的にかなり浮上して帰宅の途につこうとしたのですが…
麻酔から醒めた小太郎を連れて診察室を出た時、朝より状態が悪くなってることに気付いた。
踏ん張りがきかなくなって、腰がかなりふらついていた。
前日の夕方の皮下注射の効き目が切れたらしい。
検査ってこともあって、ステロイド剤も抜いていたし。

回復したように見えてても、薬で抑えてるだけの、見せかけだけの回復。
手術した方がいいかもしれないという現実が、のしかかってきた。


<2月7日 土曜日>
検査結果をかかりつけの先生に連絡し、症状が悪化していることを伝える。
仕事を終えて夕方、病院へ。
今後の治療方針について、相談。
実は今回、とても有難かったことに、かかりつけの動物病院の先生の一人が、医療センターでの検査に立ち会ってくれたんです。
そのおかげで、検査結果の詳細がスムーズかつ完璧に伝わっていて、とても助かりました。
検査のデータは送信できても、検査担当医から受けた説明を全て伝えるのは、なかなか難しいから。
かかりつけの先生からも、もしもこのまま病気が進行したらどうなるか、手術のメリット・デメリット、手術しないでいった場合に起こり得る可能性など、改めて説明を受けた。
一時的猶予をもらえたような状況なので、十分納得するまで考え、でもなるべく早めに決めた方がいい。
それは、前日と比べてまた悪化している小太郎の様子を見れば、一目瞭然。
こうしてる間も、脊髄と神経は常に圧迫され続けてる。
完全に薬の効果が切れれば、また痛みや麻痺状態が戻ってくる。
皮下注射を受け、ステロイド剤を処方してもらい、帰宅。
小さなステロイドの錠剤、これが小太郎を立たせてくれてる。
でも、治してるわけじゃない。
体をだましてるだけ。

それでも、なかなか決められない。

こうして、逡巡と葛藤の日々が始まった。




この10日間は、本当に怒涛のように過ぎて…
仕事以外の時間はほとんど、小太郎にかかりきりでした。

現在の小太郎は、一時の下半身麻痺の状態がウソのように、普通に生活しています。
ゆっくり、少しずつなら、散歩もできます。
おかげで、ワタシの精神状態もだいぶ落ち着きました。

今回、いきなりドカンと悪くなったように感じたけれど、後から冷静に考えれば、予兆らしきものはありました。
散歩の時に、ちょっとびっこをひく。
時々感じる、腰のふらつき。
単に老化ゆえかと思ったあれやこれ、それらが数年かけてじわじわと進行し、今回ドーンとやってきたんだと思います。

思えば、年齢の割りに元気な小太郎。
10才過ぎても全力疾走したり、ぴょいこら飛び跳ねたり…
その元気さと若々しさが、かえって腰のためには良くなったようで…

ちょっと痛いくらいじゃ、ワンコは安静にしてなんてくれない。
「また痛くなるかもしれないから、ちょっと大人しくしてよ」 なんて、間違ってもしてくれない。
現在も小太郎は、ちょっと油断してると、段差を飛び越えようとしたり、車に飛び乗ろうとしたり…
まったくもって、冷や汗モノ。
元気になったのは嬉しいけど、安静が必要なんだってばっ!

安静が必要な時、一番の敵は、ワンコ自身

以前に、他の飼い主さんが言ってた事を思い出した。
やれやれ…

テーマ:ワンコ日記 - ジャンル:ペット

  1. 2009/02/26(木) 12:26:43|
  2. わん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

KYUちゃん、小太郎君、頑張ってるね!!
じっくり読ませてもらったのでコメントまでに時間がかかってしまった…。ごめん。
私とウォルフィーに重なって…なんといったらいいのか、胸にずっしりくるよ~。
私のウォルフィー闘病記も、今日でA4ノート59ページだ!
母が頑張らないと、小太郎君も頑張れないからね、仕事も大変かもしれないけど、とにかく必死で頑張るのだよ~!
うちも必死だじょっ!!一緒に頑張ろう!!
手術、決ったらまたメールでもちょうだいね!
いつも応援してるよ~!
  1. 2009/02/27(金) 16:14:56 |
  2. URL |
  3. ウォルフィー母 #IFp/0wLw
  4. [ 編集]

小太郎くん、頑張るのはいいんだけど…
症状が落ち着いたら、張り切るようになっちゃってv-12
こっちはもう、冷や汗だらだらよぉ…
ワンコの病気は、精神的にくるよね。
あたしゃ、10日間で3Kg 痩せましたヨ… ホントに心労で痩せるんだぁ、などと思っちゃいました。
小太郎の症状が落ち着いたら、すぐ戻ったけど(苦笑)
飼い主がめそめそしてると、ワンコが心配するから、頑張らないとね!
おつんさんも、もちろんウォルフィーも、頑張れー!
  1. 2009/03/01(日) 22:50:16 |
  2. URL |
  3. KYU #-
  4. [ 編集]

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